エサについての雑談

 さてさて、毎回決まり文句のようになっている様々な世間の障害、大雪による災害から噴火による冷害の心配、極めつけは戦争まで起こる始末。。
 経済は悪化し明暗が分かれ、この状況下でどうしたものかと頭を抱える毎日を過ごしています。
今日は今日でまさかの降雪により冬に逆戻り、雷まで・・・
そろそろエサの製造ができるのではと期待していましたがもう数日様子を見ます。

 さて、餌についてのお話ですが原料の高騰は以前よりお話しておりました。そうなると値上げについて考えなくてはいけないかと思い始めていますがこの状況で簡単にハイ値上げ!なんて簡単にはできません。強気な経営者ならいけるんでしょうが私のような小心者には非常に勇気が要ります。
 私たち観賞魚・観賞えびにおいての配合は食用養殖魚のようなおいしさや栄養など考える必要性は無く、長く生きて色味が良く健康に育ってくれれば良いと言えます。もちろん繁殖もうまく継続していける事も条件です。
 有難い事に日本の養殖知識は非常に高く非常に有意義な情報があり、それが一つの基準になり得ます。そういった基準に今までとは違う新たな発見や新たな代替原料を見出す事が非常に大事であるといえます。
 魚粉に変わる蛋白源として昆虫が注目されている状況から私も早速取り入れましたがこれからも伸びていくのではと思っています。ハエ、コウロギ、バッタ、シルクワーム等これからも様々な昆虫が商品化されていくことでしょう。より自然な食を考えれば観賞魚にとって有意義であることに違いはありません。
 大豆や小麦も非常に高騰しており食用やバイオエネルギー分野での需要から飼料分野では手に入りにくい状況となっているようです。我々が飼う観賞魚ではこれらを利用できる能力が高いと言えますが低温域に入ると吸収能力が下がる傾向があるそうです。もちろん魚種にもよりますので一概に言える事ではありません。ただ、我々が水槽で飼う分には水温管理をする必要性がありますのでさほど問題にはならないものと考えます。屋外など低水温での飼育を行う場合は低配合など考慮した給餌を心がける必要性はあるでしょう。

 エサの水分量についてですがこれに関しては様々な形態がありますので一概には言えない所があります。一般的なドライペレットで言うと8%前後が目安だそうです。あまり高いとそれだけ変性しやすくなりますしあまりに乾燥しすぎると栄養価が下がるという問題があります。私が製造を行っているエビ用の餌は魚類用とは違い4%~6%を目安に乾燥させています。水分が多いと柔らかくなり、少ないと硬めになります。クルマエビは5時間かけて食べると言われるように、エビや貝類は魚類とは違い長時間掛けて食べる食性から少し硬めに乾燥させてあります。
 エサの保存ですが吸湿して水分が多くなると変性しやすくカビも生えやすくなりますので開封後の保存は乾燥剤などを入れて保存する事をお勧めします。当製品はジッパー、蓋が付いておりますので使用後は隙間がないよう閉めるよう心掛けてください。サプリメント等の蓋つきで遮光になっている容器などに移し替えるのも良いでしょう。100円ショップにいけばおしゃれで良さそうな容器が揃いますので探してみてはいかがでしょう。直射日光と吸湿に気を付けていただければ変質を抑える事につながります。
 今日はここまで、また続きを書かせていただきます。

Ebita Breed

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