環境下による棲み分け(バクテリア)

 相変わらずCOVID-19による影響は大きく私たちの生活に影響を及ぼしていますね・・・
 いったい終わりがいつやってくるのか分かりませんがそんな中インフルエンザウィルスの一部が絶滅したのではないかとヤフーニュースの記事で読みました。そういう感じでコロナも絶滅してくれたらいいのですがね~

 さて、本日の題名は環境下による棲み分け。我々が維持する水槽環境は底砂があったり無かったり、様々な種類や大きさの石が入っていたりします。もちろん水草もあったり無かったりします。皆さんそれぞれ環境は異なります。
 水槽立ち上げに伴いまず行うことが”生きた水”を作る事です。アンモニア⇒亜硝酸⇒硝酸塩とある程度害のないものへと硝化するために有用なバクテリアを増やし安定化させます。それにより飼育する生物が棲みやすくなります。以前も記事にしましたが現在ではアンモニアから硝酸にしてしまうニトロスピラ属が見つかっており、硝化についてはすでに考えを改めなければならないと言えます。
 それらバクテリアは水槽内にある物により変わってきます。浮遊してお互いがくっついてコロニーを形成し活動するのもいますがほとんどは何かしらに付着し活動しています。それはガラス面であったり、ろ過器の中にあるろ材や底砂、あるいは石ころであったり様々です。酸素がよく届く環境もあれば石内部などの流れが無い酸素が届きにくい環境もあったり光が当たらない所もあれば当たる場所もあります。水草を入れれば根も張ります。水草自体に付着するものもいます。それは我々が作る環境により千差万別で決まった形はありません。バクテリアも各々が棲める場所にて活動を始めますしそれに由来するバクテリアが増えていきます。無い物は増えないし風に乗ってやってくるのかもしませんし。何か一つが硝化や還元を行っている訳ではなくその環境に合わせ様々なバクテリアがそれぞれの仕事を行い我々の目に見える形で水質結果が得られます。淡水で増えやすいものもいれば海水でしか増えないバクテリアもいます。どちらでも活動できるバクテリアもいるかもしれませんが我々が求めるほどそこへ力を入れる必要性はありません。環境に合わせた水作りを行えばそれは環境に合わせ拮抗しいずれ安定化します。

 海水環境で仕事をしているバクテリアが淡水で拮抗するほどの仕事は行えないでしょう。もちろん全く行わない訳ではなく限られた一部分で小さな活動をしていき、環境の変化によりそれら占有率が変わっていきます。その環境下で維持できない、又は定着できる場所が限られているバクテリアを投入しても思うような結果は残念ながら得る事ができません。ですのでバクテリア剤を使用する場合は海水用、淡水用は考慮して使用するべきでしょう。
 何かしら入れて、何事もなくある程度経過すれば入れたから良かったと感じる方もいます。ただ、入れずにある程度経過すれば入れなくて良かったとも言えます。見えにくい物ほどその結果の良し悪しは使用した本人の意識により変わります。
 水槽内は常に様々なバクテリアによる占有合戦が行われておるわけですが前述したように水槽内で住める環境は一部であり、海水、淡水、汽水、により大きく占有するバクテリアは異なります。水槽内で古細菌が発見されていますがその環境は海水で水深十数メートルの水族館水槽であり我々が作る環境とは少々異なります。
 こういった内容を考慮してショップの店員さんへ相談し作る環境に合わせた物を使用していけばグンと成功率は上がる事と思います。知らずにやるのと知ってやるのとでは対応も結果も大きく変わっていくのではと私は考えます。

Ebita Breed

ebitabreed.com

小さなアクアメーカーEbita Breed