無給餌

皆さん、無給餌養殖って知ってますか?
以前ブログでも何度か書いてますが、自然の一部をせき止め、餌となるものを自然に沸かしそこで育った生き物を収穫する養殖方法です。
鶏糞・醤油粕・大豆粕などの蛋白源と食用ではない植物を入れ発酵させます。それを栄養として育つ藻類や生き物を繁殖させ、それを餌として育つ魚類や甲殻類を人間が捕るわけです。一部の東南アジアなどではいまだにこの方法で生計を立てている所もあるようです。日本では錦鯉やめだかなど観賞魚で行われている程度、さすがに養殖界では配合飼料による生産に切り替わっています。その方が生産性が良くおいしい魚やエビができるのですから当たり前でしょう。
観賞魚はおいしくする必要がありませんからこういった方法が主流です。生産者により方法も様々ですが、所謂、ムックリワークなどが非常に有名でありエビ飼いも知っている用品ですね。要するに、エビ水槽でも同じ方法がとられてきたと言うか、錦鯉用品をそのままエビ用品へ持ち込んだと言った方が早いでしょう。それらで繁殖したものが本当にエビの役に立っているのか?そのものが餌になると言ってもかなりの偏りであり、餌として機能しているかは未知です。
一つ言えることは、それだけでは足りないのは確実です。その方法はすでに結果が出ております。ま、実際増やせていないようですからね。
エビにはある程度必要な栄養があり、それらの必要量は非常に繊細かつ大胆であると言えます。その必要量が見出せていないメーカーやブリーダーは確実に数年後結果を出せない状況に陥ります。最近始められた方はご存知ではないかもしれませんが、消えていった用品類がいっぱいあるんですよ~

話は飛んでしまいましたが、狭い水槽内で無給餌では厳しいでしょう。増えもしない減りもしない状態であったり、わずか数百匹増やす程度なら粉物と死体を食べてある程度は維持できます。しかし、その状態が成功している状態とは到底言えません。
“共食い”これは底辺の生き物達にとって非常に大事な行為です。これがある限り、植物性飼料だけで足りていると言い切るのは虐待そのものと言えるでしょう。


【お休みのお知らせ】
3月1日(土)は誠に勝手ながらお休みとさせていただきます。


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