飼育や用品に関して

その情報どこから?

以前にも何度か記事にしていますが我々が飼う淡水魚の多くは小麦粉など炭水化物の利用能力が高い事が知られています。15℃以下の低温になると酵素・アミラーゼの活性が低くなることから吸収率が落ちると言われています。野池などで飼う事が多い錦鯉に低温向け飼料があるのはその為です。
我々が食べる海水魚の情報がそのまま魚に小麦は悪いと言われてしまうのは非常に残念であります。
そのまま鵜呑みにしてしまうピュアさがいいのか悪いのか何とも言い難い部分ではありますがその情報は自分に当てはまるものなのか?を考え、全てを真に受けないよう最低限知識を身につけましょう。

魚の餌のお話ついでにもう一つ。
魚は与えられたレベルの食物で自らを維持するようになってしまいます。それが良い意味でも悪い意味でもです。比較的バランスの取れた良いエサから安価な養殖用の餌に切り替えると不足した栄養素の欠如から欠乏傾向に陥ってしまいます。そうなると低温や高温期などのストレスを受ける時期に体調を崩し病気を発症する原因となり得ます。その魚にはその魚が必要とする栄養素があります。それは養殖魚飼料で補うことはできません。美味しい身を作るための餌と観賞魚用の飼料は明らかに異なります。

もう一点。
私のブログをお読みの方はリン脂質が非常に大事であることは飽きるほどお読みになっていることでしょう。私の配合したシュリンプフードにも含まれます。だから水槽が汚れるとか言う人がいますが全くバカなお話です。袋全部入れても検出されませんよ。ましてやソイル環境なら尚のこともっと添加しても良いくらいリンは水槽環境にも不足となります。
話が飛びましたがリン脂質は稚魚期・稚エビ期に最も大事な栄養素でもあります。全ての魚種に当てはまるわけではありませんがリン脂質は単に成長だけではなく背骨曲がりなどの奇形を減らす事が知られています。
細胞膜の構成成分の一つであるリン脂質は稚魚期に多く必要であり生合成能力が低いことからエサとして十分摂取させる必要があります。
我々アクアリウムブリーダーがグッピーや金魚・めだかなどの稚魚を選別する際、奇形も排除されます。単にインブリードだけが原因だけではなく、リン脂質が全く足りていない事も原因の一つと言えるかもしれません。様々な方とお話をしてきましたがその点に触れ対策を講じている方は見受けられませんでした。エビにはそうそう奇形は見受けられませんが脱卵などはホルモン分泌の異常などが考えられリン脂質や動物性コレステロールが重要と言えます。
金魚やメダカなら孵化後20日間リン脂質を考慮したフードを与え続ける事がハネを減らす事にもつながるのでないかと考えられます。稚魚期に十分なリン脂質を摂取させる事で奇形を減らせる可能性があるわけです。

餌は何でも同じだとお考えの方、全く異なります。特に魚類は与えられたエサに自らを合わせます。それが良いのか?良くないのかは飼育者本人しか判断出来ません。
この際にお使いの餌が本当に必要な要素が含まれているのか?
あなたが利用されているエサは本当に知識を持ち合わせた製造者なのか是非ご一考ください。

硫化水素

皆さん、硫化水素って知ってますか?
硫化水素(りゅうかすいそ、英: hydrogen sulfide)は化学式 H2S をもつ硫黄と水素の無機化合物。 無色の気体で、腐卵臭を持つ。 空気に対する比重は1.1905である。
wikipediaより

可燃性ガスであり引火性があり、よく温泉地で中毒や死亡事故などが発生しニュースになります。
光合成細菌は光合成をする際に硫化水素を利用します。これに間違いはありません。しかし、水槽内で発生する硫化水素にそれを利用するとなると話は変わります。
皆さんの水槽では硫化水素が発生していますか?調べたことはありますか?
私は36年アクアリウムをやってきましたがそれらしきものにお目にかかったことはありません。
温泉水を使用し酸素を遮断してわざと水質を悪化させ硫化水素を発生させる努力をすれば発生するでしょう。
下記画像は実際に硫化水素の検査結果である。
硫化水素検査
●左がソイル環境で6年以上維持している90cm規格水槽、生体はレッドビーシュリンプ数百匹。
●左から二番目が60×45×45水槽が二台、120cm水槽台に並べている。レッドビーと黒ビーどちらもソイル環境の水槽。こちらも立ち上げ6年経過している。
●右から二番目の30キューブ水槽はベアタンクで津軽錦を飼育している。エサは1日4~5回とかなり多めで水の汚れ具合も水量の少なさから一番ひどいし水が出来上がる暇がない。
●右は45cm規格水槽、大磯環境で金魚を飼育している。こちらも与えているエサの量は大量といえる。
画像をご覧いただければ分かるが一切検出されない。

餌を与えて残ったものから硫化水素が発生するとはいったいどれだけの量を与えれば出るというのか?餌だけでそうそう簡単に出る物ではない。もちろん、水槽環境は千差万別であり全てがそうとは言い切れません。しかし、これだけ長期で維持しても大量の餌と糞で汚いベアタンクであっても検出はされない。何故なら水槽は汚泥が蓄積されたような溜池や沼でもなければ下水でもないからだ。生き物を飼うとはどういうことか?そもそも硫化水素が発生するような環境を作るような人は生き物を飼う資格が無いとまで言い切れる程ひどい状態といえる。
発生か否か不安をあおり買わせる手法は記載の仕方によっては景品表示法違反になり得る。そもそも硫黄や発生源を自ら水槽へ入れるというマッチポンプな物を使用するメリットが何なのか理解しがたい。微生物を増やす事が主なら培養液を入れればそれだけで湧く。
何度も言うが足りないのは「情報」であり、すべてを鵜呑みにしてしまう思考だ。だからこそ自分自身で知識を得て守るしかない。使う使わないは使用者の自由であり、どう判断するかは自分自身なのだから。

光合成細菌、稚魚・稚エビの餌

私が生まれる前の研究結果として光合成細菌の稚魚の餌としての有効性が書かれた文献があります。読むかぎり稚魚期の生存率が上がってもそれを食べているとは言いきれない部分があると感じました。それらを完全に否定するつもりはもちろんありません。ただ、50年も前の検証と現在では用いる技術も大きく異なります。これに関し数件、専門分野の方にお聞きしたのですが皆さん呼吸時に鰓から入る程度ではないかとのことでした。1~2mm程度の稚魚が主に食べているサイズは50umと言われており、稚エビの好きなクロレラは8um前後のなかなか小さなサイズです。細菌である1um以下のサイズが本当にエサとして認識されているか?呼吸時に吸収されている分がどの程度なのか?正直なところ分かりません。ただし、それらをエサに増える微生物が稚魚の餌となっている事は確かなのでしょう。そして、エビの養殖でもそれら微生物を増やす方法が現在でも東南アジアでは行われているそうです。魚類の視力が0.1~0.4である事を考えると、単純に人と魚の対比で考えるのは宜しくないのかもしれません。果たして本当に目視しているのかは微妙なラインでしょう。
そもそも数十年前に錦鯉の餌にそれら菌を振りかけたり、練りエサに入れて錦鯉に与えると色が揚がるなんて生産者が言ってたのが観賞魚の餌として利用された始まりだったと記憶しています。
農業・水質浄化・建築資材となんでもござれの光合成細菌、お隣のミサイル好きな国も絡んでいたりと少々怪しい話もありますが・・ま、ご利用はそれぞれのお考えでしょう。ただ、何のために水槽に入れるのか?入れて何になるのか?なんでもそうですが、入れる前によく考えるべきです。皆が入れているから入れるなら、それは入れるべきではないかもしれません。

”風が吹けば桶屋が儲かる”それらを使用する事で微生物を増やし天然に近いエサを作り出すことは確かに有用でしょう。ただし、狭い環境では中々難しく大人になったエビや観賞魚では到底足りるとは言えません。特に我々が飼っている淡水エビや観賞魚は生まれてほぼ親と同じような形と食性をしており、体のサイズにしては大食漢です。常に食べ続け成長し短い人生を謳歌します。

下記画像は当製品である「Lefish-Baby レフィッシュベビー」稚魚用フードを顕微鏡で覗いた粒サイズ画像です。
lefishbaby
なかなかばらばらにすることができず、ほぼ粒同士がくっついていますが大まかに100um前後と非常に小さなサイズとなっており、水に入れるとパーっとばらけます。ヨークサックが無くなる頃からとりあえず口にしてみる様子が伺えます。その頃よりご利用いただけるのが「レフィッシュベビー」です。特徴としましてフィッシュイーターではない観賞魚にとって魚粉は本来不要であるといえます。もちろんフィッシュミールを使用する事が悪い事ではありません。ただ、より自然な流れを考慮すると甲殻類を中心とした原料がより自然であると言えます。又、乳酸菌や納豆菌はもちろんのこと植物性エキスやトウモロコシ由来の原料など色味も考慮した配合となっています。狭い環境下でのエサ不足は生存率に直結する問題です。稚魚が生まれたら「Lefish-Baby/レフィッシュベビー」をお使いになってみてください。

粉物

先日の日曜日は8:00~17:00までぶっ続けで本サイトをいじっていました。肩が張って頭痛はするし最悪です。見た目大して変わってはいませんがこれでもかなりの画像をアップし直したりと結構がんばっておりました。いい加減うんざりしてきました・・・
さすがに全ての画像は無理なので不要な部分は全て削除し、また新たに書き足していこうと思います。
以前は主にブラウザ毎の表示を考慮したりしなければなりませんでしたが今じゃPCよりスマホやタブレットが中心。サイトの表示サイズに伴う崩れをどうする事が正解なのか分かりません。ウィジェットやその画像サイズとか考えるとカラムを増やすべきではないのか?そうなると質素すぎるようにも感じるし情報量も減る。そもそもブログありきのサイトはするべきではないのかもしれないし、あぁ、もうしばらく悩みそうです。

さて、話はガラッと変わります。
糠(ぬか)・ふすま(ブラン)などをそのまま原料として製品化されている物が多くあります。これらを使用する際注意すべき点があります。脱脂された物であっても完全に油分を絞れるわけではなく、時間の経過とともに残渣が染み出し劣化します。袋がべたついたり、湿っぽい等の状態が現れる場合は古くなってきている可能性があります。また、配合により発酵が進むこともありそれが行きつくところは腐敗です。又、酸化した油分は非常に宜しくありません。
エビも与えてよい物と宜しくない物が存在します。油分はエビにとって大事でありますが前述したように酸化しきったものは危険です。又、糖類を多く含むものはあまり良くないと言われています。エビの餌として配合する大豆は逆に脱脂されていない物を使用する事は何度も記事にしていますがこれは含まれる脂質、レシチンや脂肪酸などを主に考慮し配合します。もちろん含まれるたんぱく質も大事です。使用される際はこれら点を踏まえなるべくロットの新しい物かどうかの確認、もしくはよく売れている物ほど新しい確率が高まりますのでそういった物を選択されると良いでしょう。
本製品である「ベビーシュリンプフード」はそれらと同じような粉物製品とは異なり、製品自体が稚エビのエサとなるものであり、二次的な効果を期待するコンセプトではありません。もちろん微生物の餌にもなりますのでどう使用しようがお客様の自由です。私としまして何かを湧かす前にエサがあるのだから与えりゃ事足りるだろうと思うのですがそれぞれ考え方の違いですね。

インターネットが台頭し今では情報飽和でプロから素人まで様々な定説や仮説、新たな結果を気軽に調べる事が出来ます。しかし、その情報を得る側は時間を必要とし、時には研究費が発生したりと決して楽ではない情報も存在します。ネットの台頭で私たちは情報はまるで無料であるように感じている事と思います。
アクア用品の中には中身を書いてしまうと誰でも作れるものがあるのも確かです。ただ、そこへ行きつくために時間と労力や資金がかさんでいる事は理解するべきであると考えます。中にはひどい物もありますが・・・

「食べるから与える」⇒「必要な物を与える」を考慮した給餌を是非とも実践してください。きっと内面から変わっていくはずです。

水槽立ち上げ・物の価値

さてさて、アクアに関係のない事ならいくらでも書きようがあるのですがアクアに関連した事となると書ききってしまった感じがあり、いつも同じような内容になりがちですがお付き合いいただけると幸いです。

水槽・底砂・ろ過器・立ち上げ時に使用する様々な添加剤やバクテリア剤。
アクアリウムを趣味とするには様々な物と知識が必要となります。
あの人が言うのだから!とか、本に書いてあるから確か!ではなく、自身でコミットし試行錯誤変化を加えて答えをださなければならないのがアクアリウムです。もちろんそんな小難しい事を考えながら水槽を立ち上げるなど楽しくも何ともないでしょう。ただ、いらぬ失敗で生き物を殺してしまわないように最低限の知識はあっても損はないはずです。

物を使うにも必要な使い時と言うものがあります。もし失敗を繰り返したり成功率が低い場合は基本と言われている情報と照らし合わせるのも重要かと思います。皆さんが考える基本とはどんな情報ですか?書籍やインターネットなど様々な情報が入り乱れているのが現在です。

・水温は皆さん何度に設定していますか?バクテリアに適した水温は26℃~30℃です。パイロットにストレスにならないようギリギリ高めに設定します。
・pHを計っていますか?もし調整が可能なら7以上でスタートさせます。
・場合により1か月以上かかる場合もあります。目安と言われる2週間は順調すぎる場合です。観賞エビの場合、時間は掛かってしまいますがパイロットを使用せず何も入れないで水を回しても構いません。エビは感染症に弱いのでいらぬ物を水槽内に持ち込まないようにした方が良い場合もあります。
・バクテリアが必要とする栄養基質、ミネラル類などを入れる。
・酸欠云々はさほど気にする必要はありません。汚泥だらけの池と人が作る水槽内の環境は異なります。酸素は主に水面より供給されます。油膜などで阻害されないよう注意します。浄水場の曝気と水槽内のエアレーションは規模が違います。それらをなぞらえる必要はありません。大事なのは水温や水質むらを防ぐ為水を程よく循環させることです。

どうやってもうまくいかない場合は専門ショップに相談し添加剤なりバクテリア剤なり使用してみるのも手です。それが物の使いどころです。もちろん、正しさだけで商売は成り立たないのでキナ臭さはどこにでもあります。それはどの業界にもあるものです。
密閉されたボトルに入っているバクテリア剤が何なのかは自作されている方もいますしその意味はあえて言いません。「うちは休眠させているから確かである」という製品ももちろんあります。温度・pH、添加剤によるなど様々方法はあるかと思いますが休眠したバクテリアを目覚めさせる環境にあるかどうかはその水槽によって異なります。水槽環境は千差万別、目に見えて効果があった!何も変わらない、よくわからない等人によって効果が様々なのはその為です。活動再開する環境が整わなければ水槽の底に沈下しているだけでいる可能性もあるわけです。温度・pH・必要な栄養素やミネラル、これらが揃うと活動し水槽内で活躍してくれます。
効果が見られないなら、その商品の使いどころが間違っている、もしくは正しい使い方をしていない、または無効果のまがい物である。
どんなに良い物であっても、いい加減な物であっても、良し悪しはその人の持つ情報量に左右されてしまいます。「幸せは自分の心が決める」という言葉がありますが「いい商品は自分の心が決める」では、ただただ残念でしかない。目を見開いてよくよく見ると濃度だけが違う全て同じ物だったり・・・なんて事を言ってはいけません(笑
忖度された心の目だったり思い込みと知名度だけで測られるのではなく、正しい情報と見開いた目で確かめていただきたい。

どんな趣味でも目を肥やし情報を詰め込むだけ詰め込むのは共通です。のめり込みすぎて楽しさを失っては元も子もないですが、せめてバカ臭い思いをしない程度の知識を得て楽しい趣味を満喫できるようになると長続きして更に深淵に近づけるというものではないでしょうか?

水槽への添加

水槽へ入れる様々な添加剤が売られています。

それらはどういう用途で入れるのかをまず考えるべきでしょう。

何でもかんでも入れればまるで吸収されてしまうような謳い文句

甲殻類なら脱皮時にカルシウムを水中から吸収すると言われていますが、それ以外のビタミン・その他ミネラル類など全てが吸収されるわけではありません。

甲殻類や魚類はいつから植物へなったのか? 栄養水を入れれば育つのか?って話です。

そもそも、アクアメーカーで出されている添加剤のたぐいはマイナス環境をプラマイゼロに持っていく為の環境改善剤です。

飼育環境はニュートラル以上にはなりません。それ以上の効果を謳っているのは眉唾物として認識して間違いないでしょう。

飼育に関して話を聞くにしても、かつての実績だけで語っていないかどうかは重要です。

いろいろ使いたくなる。それを使うことで満足感を得られる。

確かにそういう楽しみもあります。しかし、それらが原因で崩壊させるなら話は別となります。

間違った認識や間違った知識を叩き込まれなければエビは増やせる。

エビに限らず、様々な水棲生物は比較的楽に増やせるのが魅力でもあります。

何となく使うのではなく、使用する製品の選び方、使い時を考え使用してみてください。