エビの餌が水質へ与える影響

ゴールデンウィークも終わりを告げ明日から現実へ引き戻される心構えをしている頃合いではないでしょうか?
私はというと、どこへも行かず、後半はゆっくり休んでいました。というか、世に合わせて休むしかない状態でした。なんせ物が入ってきませんから。

さて、題名通り「エビの餌が水質へ与える影響」です。
実は、私は常々工場で委託製造を行っていた段階から可能な限り硬くしないようお願いしていました。製造過程において柔らかくすることには限界がありその最低値で製造を行っていました。
業務用シュリンプフードは逆に硬めにお願いしていました。製造を自分で行っている現在もそれは同じです。硬すぎてもダメだし、柔らかすぎてもダメだと私は常々考えています。
クアトロはそんな微妙なラインを維持している基本食であり、使用頻度が多いエサと言えます。
上日の丸弁当は週1~2回と与える頻度は少ないですが脱皮不全を防ぎ、抱卵、成長に欠かせない非常に大事なエサです。多く与えなくてもいいので全てのエビに行き渡せるべきエサであります。だからこそ上日の丸弁当は硬すぎてはいけないと考えていましたがその最善は私の中の最善ではありませんでした。それが現在可能になり去年の10月より現在の形状へ変更している流れがあります。皆さんそれぞれ考え方が違いますので難しい部分ではありますが食べられないエビが発生しないよう給餌をするべきエサが「上日の丸弁当」であると作っている私が言います。
クアトロは水にほぼ溶けずに少しづつエビが削り取りながら食べる散らばらないタイプの餌です。エサの中でも非常に水を汚しにくい珍しいタイプと言えます。上日の丸弁当やベビーシュリンプフードはクアトロほどではありませんが与える頻度や配合から他の様々なエサに比べても汚しにくい面を持っています。エサの中でも大型魚や金魚のエサは非常に水を汚しやすく、基本的に食べきる量を与える事は言うまでもありません。水槽へ残ってしまった餌はろ過機に吸い込まれ、掃除をするまで常に飼育水へ触れ続けます。そういった餌に比べると上日の丸弁当はその1/3程度であり、与える頻度を考慮すると更に影響を与えにくいと言えます。この手のエビの餌は他の魚類などの餌とは一線を画する配合なので一色単では語れません。
もちろんのことですが水を汚さないエサはありません。配合率や製造方法が他に比べると非常に汚しにくい性質であるということです。
メーカーによりその差はかなりあるかと思いますので全てのエビ餌がそうであるとは言えません。その点はあしからず。
何だかんだ言いましても、水質悪化を怖がり必要な給餌量が確保できないのは本末転倒となります。水質検査や水替えは飼育における最も重要な仕事です。

Ebita Breed

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