硫化水素

皆さん、硫化水素って知ってますか?
硫化水素(りゅうかすいそ、英: hydrogen sulfide)は化学式 H2S をもつ硫黄と水素の無機化合物。 無色の気体で、腐卵臭を持つ。 空気に対する比重は1.1905である。
wikipediaより

可燃性ガスであり引火性があり、よく温泉地で中毒や死亡事故などが発生しニュースになります。
光合成細菌は光合成をする際に硫化水素を利用します。これに間違いはありません。しかし、水槽内で発生する硫化水素にそれを利用するとなると話は変わります。
皆さんの水槽では硫化水素が発生していますか?調べたことはありますか?
私は36年アクアリウムをやってきましたがそれらしきものにお目にかかったことはありません。
温泉水を使用し酸素を遮断してわざと水質を悪化させ硫化水素を発生させる努力をすれば発生するでしょう。
下記画像は実際に硫化水素の検査結果である。
硫化水素検査
●左がソイル環境で6年以上維持している90cm規格水槽、生体はレッドビーシュリンプ数百匹。
●左から二番目が60×45×45水槽が二台、120cm水槽台に並べている。レッドビーと黒ビーどちらもソイル環境の水槽。こちらも立ち上げ6年経過している。
●右から二番目の30キューブ水槽はベアタンクで津軽錦を飼育している。エサは1日4~5回とかなり多めで水の汚れ具合も水量の少なさから一番ひどいし水が出来上がる暇がない。
●右は45cm規格水槽、大磯環境で金魚を飼育している。こちらも与えているエサの量は大量といえる。
画像をご覧いただければ分かるが一切検出されない。

餌を与えて残ったものから硫化水素が発生するとはいったいどれだけの量を与えれば出るというのか?餌だけでそうそう簡単に出る物ではない。もちろん、水槽環境は千差万別であり全てがそうとは言い切れません。しかし、これだけ長期で維持しても大量の餌と糞で汚いベアタンクであっても検出はされない。何故なら水槽は汚泥が蓄積されたような溜池や沼でもなければ下水でもないからだ。生き物を飼うとはどういうことか?そもそも硫化水素が発生するような環境を作るような人は生き物を飼う資格が無いとまで言い切れる程ひどい状態といえる。
発生か否か不安をあおり買わせる手法は記載の仕方によっては景品表示法違反になり得る。そもそも硫黄や発生源を自ら水槽へ入れるというマッチポンプな物を使用するメリットが何なのか理解しがたい。微生物を増やす事が主なら培養液を入れればそれだけで湧く。
何度も言うが足りないのは「情報」であり、すべてを鵜呑みにしてしまう思考だ。だからこそ自分自身で知識を得て守るしかない。使う使わないは使用者の自由であり、どう判断するかは自分自身なのだから。

Ebita Breed

ebitabreed.com

小さなアクアメーカーEbita Breed