光合成細菌、稚魚・稚エビの餌

私が生まれる前の研究結果として光合成細菌の稚魚の餌としての有効性が書かれた文献があります。読むかぎり稚魚期の生存率が上がってもそれを食べているとは言いきれない部分があると感じました。それらを完全に否定するつもりはもちろんありません。ただ、50年も前の検証と現在では用いる技術も大きく異なります。これに関し数件、専門分野の方にお聞きしたのですが皆さん呼吸時に鰓から入る程度ではないかとのことでした。1~2mm程度の稚魚が主に食べているサイズは50umと言われており、稚エビの好きなクロレラは8um前後のなかなか小さなサイズです。細菌である1um以下のサイズが本当にエサとして認識されているか?呼吸時に吸収されている分がどの程度なのか?正直なところ分かりません。ただし、それらをエサに増える微生物が稚魚の餌となっている事は確かなのでしょう。そして、エビの養殖でもそれら微生物を増やす方法が現在でも東南アジアでは行われているそうです。魚類の視力が0.1~0.4である事を考えると、単純に人と魚の対比で考えるのは宜しくないのかもしれません。果たして本当に目視しているのかは微妙なラインでしょう。
そもそも数十年前に錦鯉の餌にそれら菌を振りかけたり、練りエサに入れて錦鯉に与えると色が揚がるなんて生産者が言ってたのが観賞魚の餌として利用された始まりだったと記憶しています。
農業・水質浄化・建築資材となんでもござれの光合成細菌、お隣のミサイル好きな国も絡んでいたりと少々怪しい話もありますが・・ま、ご利用はそれぞれのお考えでしょう。ただ、何のために水槽に入れるのか?入れて何になるのか?なんでもそうですが、入れる前によく考えるべきです。皆が入れているから入れるなら、それは入れるべきではないかもしれません。

”風が吹けば桶屋が儲かる”それらを使用する事で微生物を増やし天然に近いエサを作り出すことは確かに有用でしょう。ただし、狭い環境では中々難しく大人になったエビや観賞魚では到底足りるとは言えません。特に我々が飼っている淡水エビや観賞魚は生まれてほぼ親と同じような形と食性をしており、体のサイズにしては大食漢です。常に食べ続け成長し短い人生を謳歌します。

下記画像は当製品である「Lefish-Baby レフィッシュベビー」稚魚用フードを顕微鏡で覗いた粒サイズ画像です。
lefishbaby
なかなかばらばらにすることができず、ほぼ粒同士がくっついていますが大まかに100um前後と非常に小さなサイズとなっており、水に入れるとパーっとばらけます。ヨークサックが無くなる頃からとりあえず口にしてみる様子が伺えます。その頃よりご利用いただけるのが「レフィッシュベビー」です。特徴としましてフィッシュイーターではない観賞魚にとって魚粉は本来不要であるといえます。もちろんフィッシュミールを使用する事が悪い事ではありません。ただ、より自然な流れを考慮すると甲殻類を中心とした原料がより自然であると言えます。又、乳酸菌や納豆菌はもちろんのこと植物性エキスやトウモロコシ由来の原料など色味も考慮した配合となっています。狭い環境下でのエサ不足は生存率に直結する問題です。稚魚が生まれたら「Lefish-Baby/レフィッシュベビー」をお使いになってみてください。

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